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        器作りは冬の森から

樹皮付きの器などは自分の森から伐採するか、庭の樹木の剪定、公園の剪定作業で出る幹や枝を入手して使います。これらの材料はホームセンター等では入手することができません。自分の森以外は、言わば一期一会のようなものです。伐採の季節は秋から冬、いつも作業は樹木の水分の少なくなるこの季節なのです。

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伐 採

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クリエータの森には様々な樹木が育っています。樹皮・年輪・硬さなど、それぞれに特徴があります。一人で年間に制作できる作品数はそれほど多くはできませんので、の制作年間スケジュールに合わせて伐採する樹種と本数を決定します。それに作品によっては製材された乾燥した材も使用しますのでそのような材の使用料とのバランスも勘案して伐採する本数を決定します。

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材の乾燥が少し進んだころ、材をいろんな観点から切断した多様な形態の材を見ながらどんな器やクラフトにしようかイメージを沸かせます。枝の跡や年輪や木が長い成長の過程で出来たし染みなども出来上がりに大きく影響してきます。挽いているうちに、とても素敵な形の染みなどが現れて嬉しい驚きを感じることもあるのです。

さて、何を作ろうか

木取りの研究

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挽く前、おおよその形態の構想が決まってくると、材の中に隠れている器のフォルムが現れてくる気がします。挽いているうちにその像を忘れないようにメモやスケッチで残しておくのです。そうしないと挽いているうちに当初構想した器のフォルムがどんどん変わってきてしまいます。もともと実用品100パーセントで創るわけではないので思いがけない完成時の姿であってももちろんいいのです

作業の始まり

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​木工旋盤に材をセットしていよいよ作業開始です。

この旋盤は直径約三十センチくらいまで挽けます。あまり大きなお皿や器は挽けません。材をどの部位をどのような方法で取り付けるかで出来上がる作品が違ってきます。

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旋盤作業

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​技術習得のために何回か木工旋盤のスクールに通ったり、南会津の木地師を訪ねたりしました。しかし、教えを乞うた一番の先生は今は亡き私の従兄弟の老練の大工でした。でもそれだけで十分な知識と技は得られません。何度も失敗したり怪我をしたり。高速で回転する材に大きな彫刻刀のような刃物を入れて挽きます。楕円形の形状の器などは特に気を使います。淵周辺を挽くときには呼吸をとめて腕のわずかな揺れを気にしたり集中が欠かせません。これかも沢山の失敗をするでしょう。

小さな小さなワークショップ

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ちいさな、ちいさなワークショップ。中はまるで宇宙カプセルのよう。

「こんな狭いスペースじゃ木工旋盤やバンドソーやボール盤、その他各種の道具達はとても置けないよ」というアドバイスを受けましたが、ここで諦めたら前に進めない。やるっきゃない! 

「手を伸ばせる範囲に必要な物はすべてある」これは大きなメリット。

効率的に作業を進めるために作業段取りを極限まで考えて行えば何とかなるものです。

ワークショップは基礎工事からすべて一人だけのDIYです。

 

「人生一度きり、Never too late to to good thing」

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